未経験でも建設・建築業界への転職は可能?おすすめの転職エージェントや求人情報をご紹介
建設・建築業界というニッチな世界に業界未経験者が丸腰で挑むのは無謀です。なぜなら、業界経験者がライバルなら太刀打ちできません。企業も未経験より即戦力を採用するのは当然です。しかし、転職エージェントを味方につければ、未経験でもライバルと同等に戦えるかもしれません。特に業界に特化したエージェントであれば、鬼に金棒かも!?
業界に特化したエージェントは一般的な総合型エージェントよりも専門知識があるので、たとえ未経験でも1つの相談が転職成功への道しるべになる可能性があります。
こちらの記事では、未経験におすすめの建設・建築特化型転職エージェントや建設・建築業界の求人職種についてご紹介します。ぜひエージェント選びの参考にしてください。
この記事のもくじ
建設・建築業に特化した転職エージェント
建設・建築業界以外には転職しない! と決意を固めている人であれば、業界に特化したエージェントを利用しない手はありません。そもそも建設・建築業界の転職市場は、企業のニーズに反比例して求職者数が極端に少なく、大手総合転職エージェントがあまり注力していないニッチな分野でした。これでは業界における深刻な人手不足・若手不足も解決しません。
この状況を打破しようと、近年では建設・建築業界に特化した転職エージェントが次々と台頭するとともに、業界への転職希望者を強くバックアップしています。代表的な転職エージェントをピックアップしてお届けします。
建設転職ナビ
建設転職ナビは、ヒューマンリソシアが運営する建設業界・不動産業界に特化した転職エージェントです。建設業界出身の転職コンサルタントが書類添削や面接対策などをサポートしてくれるので、初めての転職でも安心できます。また、コンサルタントが企業に年収や希望条件などを交渉してくれるのもポイント。希望通りの転職が実現します。
・求人数:12,092件(2022年7月現在)
・対応職種:建築施工管理、土木施工管理、建築設計、土木設計、ビル設備管理、プロパティマネジャー、マンションフロントほか
・対応エリア:全国
・特徴:業界トップクラスの求人数、不動産業界もカバー、
・こんな方におすすめ
▼大手で安心してサービスを利用したい
▼初めての転職で不安
建設・設備求人データベース
建設・設備求人データベースは、建設・設備・プラント業界に特化した求人・転職サイトです。特筆すべきは、圧倒的な求人数。サイト公開求人数だけでも約15,000件(2022年7月現在)、非公開求人も豊富に取り揃えています。無料転職支援を利用すると、業界専門の相談員が企業ごとの傾向を踏まえて書類添削・面接指導してくれるので、転職成功率も格段にアップします。
・求人数:14,559件(2022年7月現在※公開求人のみ)
・対応職種: 施工管理、建築設計、設備設計、プロジェクトマネージャー、設備管理・設備保全、土木設計、プラント設計、安全管理・品質管理
・対応エリア:全国、海外
・特徴:業界最大級の求人数、企業別のサポート
・こんな方におすすめ
▼より多くの求人から探したい
▼企業別の対策が知りたい
RSG Construction Agent
国内外の「不動産」「建設」「不動産管理」の3業界を横断した転職サポートが可能な、次世代型転職エージェント。建設・人材業界出身のキャリアコンサルタントは特に条件交渉力に強みを持っているのが特徴で、求職者の収入UP率は99.4%、平均1.2倍~1.5倍の年収UPの実績があります。「建設系人材紹介会社イメージ調査」では、2019年と2021年に「コンサルタント信頼度」「転職サポート充実度」の2部門で第1位を獲得しています。
・求人数:非公開
・対応職種:施工管理、施工監理、積算、CADオペレーター、設計、設計監理、施工図、発注者支援業務、営業、工務、総務、現場事務、コンサル
・対応エリア:全国
・特徴:【勝てる面接攻略法】RGSオリジナル面接対策、利用満足度98%
・こんな方におすすめ
▼面接が苦手
▼未経験でも高収入を得たい
未経験から建設・建築業への転職におすすめの転職エージェント
上記で建設・建築業界に特化した転職エージェントを紹介しましたが、未経験には少し敷居が高すぎると感じた人もいるのではないでしょうか。初心者でも利用しやすいと評判のエージェントをご紹介します。
建築転職
施工事業を展開するトップリフォームが2021年より運営を開始した、建築系技術職特化型の転職エージェントです。まだ歴史は浅いものの、独自のルートで良質な求人を確保。キャリアアドバイザーは建築に関わる国家資格を持つ施工管理技術者が中心なので、求職者の経験やスキルを理解した上で的確なアドバイスを提供してくれます。まだ知名度が低いのでライバルも少なく、未経験でも転職成功の可能性が大。
・求人数:非公開
・対応職種:建築施工管理(新築・改修・リフォーム)、設備施工管理(空調)、設備施工管理(給排水設備他)、電気施工管理、施工図・設計、工務・積算、CADオペレーター、営業
・対応エリア:全国
・特徴:好待遇な求人が多い、キャリアアドバイザーが求人企業の内部事情まで把握
職種ごとのページ。
施工管理の建設・建築求人・転職・募集と中途採用情報一覧丨建築・建設業界の転職エージェント・求人情報なら建築転職
施工管理の仕事内容・求められるスキル、転職に有利になる資格、平均年収、求人など総解説 – 建築転職コラム
建築士の仕事内容や必要な資格・スキルは?建築家や設計士との違いを一から解説、転職の成功事例・求人での年収相場も紹介 – 建築転職コラム
・こんな方におすすめ
▼建設・建築のプロに相談したい
▼Uターン、Iターンを検討している
建職バンク
令和3年1月時点で累計266万人が利用している、建設業界に特化した転職エージェントです。公開求人数だけでも2022年7月時点で8,000件弱と業界トップクラス。加えて、非公開求人も多数保有しています。建設業のプロが履歴書の作成から面接対策まで手厚くサポート、転職成功へと導きます。
・求人数:7817件(2022年7月現在※公開求人のみ)
・対応職種:施工管理、設備管理、設計、職人・現場作業員
・対応エリア:全国
・特徴:転職成功率93.1%
・こんな方におすすめ
▼さまざまな求人を見てみたい
▼業界の最新情報を知りたい
建設・建築業界とは?
厳密に言えば、建設業界と建築業界は異なります。まず建設業界は、建物の建築+道路やダムなどの土木工事までを包括的に施工する業界です。一方建築業界は、建物の建築のみを行う業界です。つまり、建築業界は建設業業界に含まれるというのが正解です。しかし、どちらの業界においても建造物を施工するという点では一致しています。
従来からの建設・建築業界の共通課題は深刻な人手不足です。同業界には若年層の参入が少ない一方で労働者が高齢化しているため、若年層を確保すべく大手企業を中心に労働環境の改善などが行われています。国も、「建設業働き方改革加速化プログラム」「建設キャリアアップシステム」「i-Construction」などの働き方改革を推進しています。
また、同業界の特徴として、独特な業種構造があげられます。例えば大規模な公共物件工事では、国・自治体などがゼネコン(元請け)に工事を発注→ゼネコン(元請け)が専門業者やサブゼネコン(下請け)に専門分野の工事を発注→専門業者やサブゼネコン(下請け)が工事を施工、さらに中小零細企業(孫請け)に土木・設備などの工事を発注します。
重層的な下請け構造であり、この仕組みを図に表すとまるでピラミッドのような形になるため、ピラミッド構造とも呼ばれています。この構造は、個人の一般家屋の施工などにおいても変わりません。発注元と元請けが変わるだけです。
建設・建築業界の求人職種
建設・建築業界の求人にはどのような職種があるのでしょうか。求人が多い職種に的を絞り、一部求人例と共にご紹介します。
建築士
建設会社の設計部門や設計事務所などに所属し、建築物の設計や工事の監理を主に行います。具体的には、顧客の要望をヒアリング→基本設計→実施設計→建築現場で作業員の指揮・監督を行います。顧客の要望をもとに、用途に応じた機能性の高い建物を設計し、よりよい生活環境を作り出す仕事です。なお、建築士には建築士の国家資格が必要です。
「リクルートエージェント」では、フルフレックス、リモートワーク可の求人が掲載されていました。
https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20220310-045-01-013.html
東日本旅客鉄道株式会社100%出資会社で、JR東日本の案件を請け負っているため事業の安定性は抜群です。公共性の高い事業に携わることができます。
施工管理
建設・土木・電気などの工事現場で、施工が適切かつ計画通り進むように作業工程や安全、品質のマネジメントを行います。「現場監督」とも呼ばれます。工事全体のマネジメントを請け負うため、現場での指揮・監督の業務以外にも打ち合わせや報告書類の作成などさまざまな業務があります。
「建築転職」では、20代なら未経験者可の求人が掲載されていました。
建設系・建築業界の求人募集サイトと転職エージェント・中途採用情報なら建築転職
建築転職は若い世代なら資格の有無を問わないという求人も多数あり、未経験かつ資格を保有していない人にも建設・建築業界への門戸が開かれているのが特徴です。
CADオペレーター
設計士や建築士の指示に従いCADソフトを用いて設計図を作図するのがCADオペレーター
の仕事内容です。設計士や建築士が作成したCAD図面の編集・修正のほか、手書きの図面のトレースなどを行います。業界に精通する必要はありませんが、設計士や建築士とコミュニケーションをとりながら進行するため、図面や専門用語への理解力が求められます。
施工図、設計
設計士や建築士が作成した設計図を元に、現場で使用する材料や寸法など施工に必要な詳細情報を記載した図面(施工図)を作成します。現場の作業員は施工図を共有することで、施工ミスを防ぎます。なお、施工図の作成には、施工管理技士または建築士の資格が必要です。
未経験でも建設・建築業界への転職は可能?
建設・建築業界は慢性的な人手不足を抱えているため、未経験から建設・建築業へ転職する事は可能ですが、技術職については未経験OKの求人がほかの職種と比較して少ない傾向にあります。特に大手企業の場合は、実務経験や資格が求められるようです。
ただし、大手企業でも総合職であれば未経験歓迎としている職種もあり、中小企業では技術職においても未経験無資格も歓迎という求人も多数見受けられます。
特に現場の技能工ならハードルはかなり低めです。現場は体力勝負なので、年齢が若ければ若いほど優遇され、高卒で正社員として採用されるケースもあります。
また、CADなどの使用経験があれば未経験でも採用に有利に働くことも。少しでも条件の良い企業に転職するためには、独学でも良いので取得しやすい資格を取得するのも得策です。
並行して建設・建築業界に特化した転職エージェントに登録し、転職のプロのサポートを受けながら転職の準備を進めましょう。
まとめ:未経験こそ、特化型エージェントのプロと二人三脚で転職成功を勝ち取ろう
未経験からでも、建設・建築業界への転職は可能です。ただし、未経験が歓迎される職種と自分が希望する職種とのすり合わせが必要です。もちろん、企業や仕事内容との相性も事前に確認したいもの。いくら業界が人手不足で応募がウェルカムな状況であっても、転職後にミスマッチが起これば転職の意味がなくなります。
そこでぜひ頼っていただきたいのが、業界に特化した転職エージェントです。アドバイザーは業界のプロなので、未経験だからこそ分かりやすくアドバイスを提供してくれるとともに、転職成功のゴールまで伴走してくれることでしょう。ぜひ業界特化型エージェントを味方に付けて、未経験からの転職成功を勝ち取ってください。