第二新卒や未経験でも総務を目指すには?仕事のやりがい、スキル、転職方法の本当のところ
「安心・安定」のイメージから、総務への転職を希望する人は多いのではないでしょうか。だけど人気職種ゆえに、第二新卒や未経験から総務を目指すのは少し難しいかも…。その難問をクリアするためには、まず総務の仕事への理解を深めることが重要です!
この記事では総務の仕事のイロハから転職のコツまでを伝授します。
この記事のもくじ
総務とは?具体的にはどんな仕事をする職種?
総務職とは、組織で働くすべての立場の従業員が業務を円滑に進められるよう、働きやすい環境の整備に取り組むことを生業とする職種のことを指します。
総務は、組織の「縁の下の力持ち」としてさまざまな業務を担当します。組織の規模によっては複数人で総務の仕事を分業したり、1人の担当者が総務はもちろん、人事や労務などの仕事を兼務することもあります。
営業職や製造職などのように直接的に組織の売り上げに直結する業務ではありませんが、組織運営には欠かせない存在であり、組織を影から支えたいと考える人にとってはぴったりの職種でしょう。
総務のお仕事のポイントは5つです。
- 従業員が働きやすい環境整備に取り組む
- 人事や労務の仕事を兼務することもある
- 組織運営には欠かせないポジション
- 「ありがとう」と感謝されたい人におすすめの職種
- 組織を影から支えたい人にぴったりの職種
総務の仕事内容
総務の仕事内容は、組織の規模によって異なることは前述の通りです。そのためこちらでは、総務の代表的な業務に絞って仕事内容をご紹介します。
備品や機器の調達・管理
机や椅子、PCから文房具・コピー用紙に至るまで、従業員が使用するあらゆる機器や消耗品の調達・管理を行います。
土地、建物の管理
オフィスや倉庫などの契約管理のほか、職場の安全衛生管理、防災防犯対策などについても総務が担当します。定期的な設備点検や、電気や水道の使用量などを把握して、環境負荷低減のための方針や数値目標を設定することもあります。
福利厚生の整備
従業員の福利厚生に関する制度の適用や運用を管理することも総務の仕事。その一環として、社員寮や保養所などの施設管理も行うこともあります。
社内/社外行事の企画・運営
入社式や社員旅行、忘年会などの社内行事に加え、株主総会や地域貢献活動に関わる各種社外行事についても企画・運営・調整を行います。さまざまな立場の人を束ねる必要があるため、総務の手腕が試されることになります。
社内規定の策定/改定
組織運営に必要なルールを策定/改定し、社内に広く周知することも総務の重要な任務のひとつです。
総務の仕事にはやりがいを感じられる?将来性は?
「便利屋」「なんでも屋」とも揶揄されることもあり、表舞台に立つことが少ない地味なイメージの総務職ではありますが、視点を変えればやりがいがあり、将来性にも溢れていることをご存知でしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。
総務の仕事のやりがい
総務の仕事は、各部門と連携を取り、組織全体を良い方向に導くことです。組織全体を俯瞰して見ることができる職種は、社内にさまざまな部門があれどそう多くはありません。そのため、組織を水面下で回している、という実感を味わうことができます。
また、業務の中で、さまざまな立場の人から「ありがとう」と感謝されるのも総務ならでは。中には地味な業務もありますが、必ず誰かの役に立っていると痛感できることは達成感にもつながります。
さらには、意外にもルーティンワークは少なく、その時の社会情勢や法令の改定などに応じて業務内容に日々変化があることも総務の仕事の魅力のひとつでしょう。他部署はもちろん、社外をも巻き込んで組織を変えていけるのは、「縁の下の力持ち」である総務ならではの醍醐味です。
総務の将来性
総務のキャリアパスは大きく2つ考えられます。ひとつは、管理業務全般のマネジメント職へとキャリアアップすること。そしてもうひとつが、総務が携わる業務のうち、専門分野においてスペシャリストになることです。
まず、前者は、特に中小企業やベンチャー企業において、総務以外にも人事や経理、労務など複数の業務を兼務していた人が対象となります。さまざまな経験を積むことで、管理業務全般をオールマイティにこなせるスキルが身につくため、マネジメントを担当するには適任でしょう。もちろん給与もアップしますよ。
次に後者は、総務業務で培ったコンプライアンス、CSR、知的財産などの専門的な知識を活かし、その道のスペシャリストとなることです。こうしたスキルや経験は他職種では簡単に得られないので、転職の際にも有利なカードとして働きます。
いずれにせよ、IT技術の進歩により将来的に総務の担当業務はAIに奪われるという説もあるので、人間にしか務まらない分野に的を絞ってキャリアプランを練ることが重要です。
総務志望に求められる具体的なスキルや人柄
総務として働くにあたって特に必要なスキルや資格はありませんが、業務で資料を作成することが多いのでオフィスソフトのスキルは大前提と言えます。また、備品や機器についても問い合わせされることがあり、そうした知識も備えていれば即戦力として業務に役立つはずです。
さらには、業務に関連する資格を取得しておくと、活躍の場も広がります。
- 簿記
- 社会保険労務士
- 衛生管理者
- 個人情報保護検定
などは、キャリアチェンジの際にも有効に働きます。
人柄については、従業員が働きやすい環境を整備することが総務のミッションなため、「誰かの役に立ちたい」「頼りにされるのが好き」といったホスピタリティ精神に溢れていることがマストです。また、社内外との円滑なコミュニケーションが総務の業務をスムースに遂行するための要でもあるので、フットワークの軽さと親しみやすい性格が求められます。
未経験/第二新卒だけど総務を目指してみたい!それは可能?
結論から先に言うと、目指すだけなら可能ではありますが、特に未経験からストレートに総務職に採用されることは限りなく難しいでしょう。
なぜなら、安定職種の代名詞である総務職は人気がありなかなか欠員が出ない上に、たとえ欠員が出ても中途採用の場合は即戦力が求められる傾向にあるからです。
そのため、未経験の場合は何かしらのバックオフィス経験を積むか、資格取得を経てから総務を目指した方が無難でしょう。
ただし、総務への効率的な「抜け道」「近道」はあります。それが、転職エージェントの活用です。実は総務などの組織に精通している職種については、転職サイトやハローワークに求人が掲載されることはレア。では、どこで求人を扱っているのかと言うと、転職エージェントの非公開求人だったりすることが多いのです。
もちろんそうした求人はオープンな求人よりも競争倍率も低いので、たとえ未経験/第二新卒でも総務や関連部署への転職がグッと身近なものになります。下記では、未経験/第二新卒に特におすすめの転職エージェントを厳選して紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
転職成功したらキャリアパスも自由自在!? 第二新卒から総務を目指そう!
第二新卒や未経験から総務職に就くことは決して簡単なことではありませんが、転職後の安定性やキャリアパスを鑑みるとダメモトでも目指す価値は十分にあります。転職成功の秘訣は、将来を見据えて、無駄のない転職活動を行うことです。
経験を積む、資格取得などを試みるとともに転職エージェントを強い味方につけて、不可能を可能にしましょう!