やりたい仕事がわからない…でも転職したいときの考え方とは?
突然ですが、今あなたは「やりたい仕事」ができていますか? 新卒時の就職活動でゲットした現在の仕事。当時は、自分の仕事や将来に胸を弾ませていたことでしょう。それが数年経過し、「なんだか違うかも」と感じる機会が増えた方は多いかもしれません。そこで漠然と転職が頭をよぎるも、今度はやりたい仕事がわからない…。やりたい仕事がわからないのであれば、転職活動を始めることもできません。
そこでこの記事では、やりたい仕事の探し方や考え方についてアドバイスします。ビジョンを明確にして、転職成功を手に入れましょう。
この記事のもくじ
やりたい仕事がわからないときの考え方
最初に言えるのは、やりたい仕事がわからない、というのは当たり前だと言うことです。そもそも世の中にどんな仕事が存在しているのかを知らなければわかるはずがありません。また、やりたい仕事は、向いている仕事とも違います。これは、やりたくなくても向いている仕事が存在するからです。
こちらの記事では、仕事はしたいけれど、何がしたいかわからない時はどうしたらいいのか?を詳しく解説しています。
もっともやりたい仕事に近いのは、「夢」や「憧れ」でしょうか。幼い頃は、誰にでも将来の夢や憧れがあったはずです。とは言え、「芸能人」「野球選手」など、あまりにも現実的でない夢や憧れであれば、実現はほぼ不可能です。実現可能なやりたい仕事を探すためには、下記の方法を試してみましょう。
「好き」なモノ・コトを自問自答する
夢や憧れがやりたい仕事に近い、と定義するのであれば、自分が好きなモノ・コトを改めて自問自答することは有効です。例えば読書が趣味であれば、書店で働く、図書館で働く、編集者になる…可能性は無限に広がります。
ただし、好きを仕事に、というのは少し危険です。なぜなら、好きが仕事になってしまうと、見たくない、知りたくないシーンに遭遇した時に苦痛にもなる可能性があるからです。
こうした場合、仕事として好きなことに関わった時にどれだけのリスクがあるのか、事前にシミュレーションすることが重要です。それが耐えられる範囲内であれば挑戦してみる価値はあるし、耐えられなそうなら夢は夢、趣味は趣味として付き合っていくことが無難です。
自分の「褒められポイント」を振り返る
誰にでも、仕事で他人から褒められた経験、感謝された経験はあるのではないでしょうか。他人から褒められて不快に思う人はまずいません。褒められることにより、脳内神経伝達物質である「ドーパミン」が分泌されて、仕事に対する意欲もますます高まります。これを応用して、褒められる仕事=やりたい仕事に置き換えましょう。
「なぜ転職したいのか」を考える
そもそもあなたはなぜ転職したいと考えたのでしょうか。「給料が低いから」「仕事がつまらないから」「将来に期待できないから」理由は人によりさまざまです。その不満を解消させるための転職は、単に「逃げ」でしかありません。これからの人生をもっと豊かにしたい、というスタンスで転職しなければ、どこで働いたとしても同じ結果になります。
仕事=自分が幸せになるための手段と考え、あくまでも自分ファーストで仕事探しを行いましょう。極端な話、外国人と結婚して海外に住むことが理想、幸せ、と考えるのなら、外国人と知り合える仕事があなたのやりたい仕事になるのです。
やりたくない仕事を明確にして、消去法で「やれる仕事」を探す
もしかしてやりたい仕事というのは、やりたくないことをしなくて済む仕事かもしれません。やりたくないことをやらない=ストレスがないわけだから、長く続けることができます。まず、どうしても譲れないやりたくないことを紙に書き出してみてください。「早起き」「会社の飲み会」「残業」それらをしなくて済む仕事が、あなたのやりたい仕事です。
「やりたい仕事がわからない」を肯定する
実はやりたい仕事がわからない、というのは、そう悪いことではありません。なぜなら、仕事にこだわりがない分、何色にも染まることができるから。働いてみて、やりたい仕事に出会う可能性だってありますよ。
仕事選びはあなた自身と向き合う大事な時間でもある
やりたい仕事を探す時間は、同時に自分自身と向き合うことができる貴重な時間でもあります。人生で自分自身と向き合う機会があるのは、就職時や転職時、冠婚葬祭時など、よっぽど大きなライフイベントの時に限られています。
ピンチはチャンス、とは良く言われるフレーズではありますが、まずはそのピンチに気付いて何かしらの行動に移さなくてはチャンスにもなり得ません。有名なことわざのひとつに、「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」というものがあります。これは、本当に深い愛情を持つ相手にわざと試練を与えて成長を促すことを指しますが、時には、自分自身に敢えて試練を与えてみるのもやりたい仕事探しには有効です。
その時に重要なのが、「妥協せず」自分自身と向き合うことです。本当にやりたい仕事とは何か、自分はどんなスタンスで仕事と対峙するのが正解か、じっくりと考えてみましょう。「なんとなく」のスタンスであれば、どんな仕事に就いてもまた転職したい、と考えてしまうに違いありません。
また、時には周囲の声に素直に耳を傾けてみることも必要です。自分ひとりでやりたい仕事を考えると、どうしても主観的、頭でっかちになりがちです。他人からの客観的な意見を聞くことで、意外な自分の適性や長所、短所に気付くことができるかもしれません。もしかしたら今の仕事=やりたい仕事、と気付くことだってあるかも!?
やりたいことがなんとなくでも見えてきたら次のステップへ
上記の方法を試して自分がやりたい仕事がぼんやりとでも見えてきたら、ゴールは目前です。その仕事に就くためのアクションを起こしましょう。情報収集する、資格を取得する、先達の意見を聞く、求人を分析する、アルバイトからでも良いからその業界に潜り込む。手段は何でも構いません。
特におすすめなのが、希望の仕事に強い転職エージェントに相談することです。転職エージェントにはそれぞれ「強み」があります。中には、業界専門のエージェントがあるほどです。その業界の内情にも精通しているので、まずはやりたい仕事の「リアル」を知ってから転職活動をスタートさせても遅くはありません。もちろん登録や相談は無料なので、気軽に利用してみては?
頼れるエージェント、だめなエージェントはこちらでまとめて紹介しています。ぜひ参考にしてください。
やりたい仕事探しは自分探し。道に迷った時こそがチャンス!
やりたい仕事が分かっていて、その仕事に就いている人なんてごくわずかです。それを他人事、と考えるのではなく、まずはやりたい仕事を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。人生の大半を占める仕事なのだから、やりたい仕事で働いた方が張り合いや生きがいを感じることができるに違いありません。人生のリスタートラインととらえ、この機会にじっくりと自分と向き合ってみましょう。
やりたい仕事の探し方にはさまざまな方法があります。そしてやりたい仕事そのものの定義も人それぞれです。いくつか試してみて、自分にとってベストな転職、そして人生を実現させてください。