【編集職への求人の探し方】未経験が編集職に転職を成功させる方法、第二新卒や既卒から編集者へ!
読み物好きならば憧れの職種である編集者の仕事。さまざまなテレビや漫画でもクローズアップされる人気の業界です。
しかしながら、編集者になる方法については未知の世界、という方は多いのでないでしょうか? それもそのはず、テレビや漫画では「既に」編集者であることが前提で、それ以前のことはあまり描かれていないのですから。
この記事を読んでいる方の中には、大学時代に出版社狙いで就職活動を行った方もいるかもしれません。何を隠そう、筆者もそのひとりです。だけど人気の業界ゆえに門戸は狭いもの。エントリーするも全滅でやむなく別の業界に就職した、という方もいるのではないでしょうか。
編集者への夢は諦められない、だけど未経験だし…と、その夢を諦めていませんか? 今こそ、夢を形にしてみませんか?
この記事では、未経験から憧れの編集者になれるHOW TOを筆者自らの経験も交えながら解説したいと思います。編集者になる夢を叶えたい! という方の参考になれば幸いです。
この記事のもくじ
未経験だけど編集を目指したい!実際に求人はある?
結論から言えば、未経験OKの求人はあります。ただしここで注意したいのが、就職活動でエントリーしていたような大手出版社では、未経験OKの求人はほとんどない、たとえあっても「編集経験3年以上」などの縛りがあることです。
なぜなら、現在の主流はWEB媒体>紙媒体であり、紙媒体はご存知のとおり一部を除き衰退産業です。そのため、現存の雑誌などの紙媒体は少数精鋭のベテラン編集者で構成され、求人があったとしても即戦力=経験者が求められます。
そこで、未経験から編集者を目指すのであれば、よほど紙媒体に強いこだわりがない限りWEB媒体に目を向けるのが得策です。WEB媒体は人手不足のため編集の求人も多く、未経験でも採用してもらえる可能性が紙媒体よりも遥かに高い傾向にあります。
WEB媒体と一口に言っても編集プロダクションから企業までさまざまな業態があり、実際に筆者も編集業務スタートはWEB系の編集プロダクションでした。何でもいいから未経験から編集者になりたい! というのなら、編集プロダクションも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
編集プロダクションであれば、お給料は大手よりも若干低めではありますが求人は豊富ですし、新卒時のような過酷な試験も、椅子取りゲームのようなレースも不要なことが多いです。
そもそも編集とは?具体的にはどんな仕事をするもの?
編集の仕事は、紙媒体なのか、WEB媒体なのかで仕事内容が異なってきます。職場によってはどちらも扱っている場合もあります。それぞれご説明します。
紙媒体
【紙媒体での企画から校了までの流れ】
企画~ラフ作成(ページ構成の作成)~予算取り~取材依頼~ライター・デザイナーなどのスケジュールの調整~取材~(ライティング)~取材相手に原稿確認~校正~印刷会社に入稿~色校(刷り上った紙面の色チェック)~校了
取材やライティングは外部ライターに任せることもあれば、編集者自身が担当することもあります。紙媒体の場合は一度刷り上ってからミスが見つかり摺り直し、場合によっては訂正紙を挟みこむことも。
納期がギリギリの場合は「出張校正」と呼び、印刷会社に出向いてその場で色校を行うこともあります。
WEB媒体
【WEB媒体の企画から校了までの流れ】
企画~ラフ作成(ページ構成の作成)~予算取り~取材依頼~ライター・デザイナーなどのスケジュールの調整~取材~(ライティング)~取材相手に原稿確認~校正~サイトにアップ
基本的に紙媒体と同じ流れですが、WEB媒体の場合は「印刷」という工程がありません。さらにサイトへのアップ後(公開後)に万が一修正箇所が見つかっても直すことが可能、という点が紙媒体との大きな違いです。もちろん修正はない方がもちろん良いので、しっかりと校正を行います。
第二新卒や既卒が編集の求人を見つける方法
未経験から編集者になりたいと思う時に求人を探す方法はたくさんあります。代表的なものを下記に挙げましょう。
知り合いのツテを頼る
周囲のご友人の中で、どなたかクリエイティブな仕事をしている方はいらっしゃいませんか? それなら、「仕事を紹介して」と頼むことがもっとも手っ取り早いかもしれません。ただし、「少し違うな」と思っても辞退しにくいのが難点です。
未経験OKの編集アルバイトから始める
アルバイトであれば求人数もグッと多くなります。たとえアルバイトであっても、頑張りが評価されれば社員化だって夢ではありません。とりあえず出版業界に潜り込むだけでもそれは経験となるため、編集職への転職に向けた下準備としても有効でしょう。
狙った出版社などに直接コンタクトを取る
これは筆者のケースなのですが、「どうしてもこの媒体に関わりたい!」と気持ちが固まっているのであれば、たとえその会社が求人を募集していなくてもダメモトで直接コンタクトを取ってみることもおすすめです。筆者は、結果希望の媒体に編集アルバイトとして採用され、紆余曲折を経て今に至っています。
気になる企業のホームページの採用情報をチェックする
企業のホームページには、求人サイトには掲載されていない採用情報が掲載されていることがあります。この情報を「取りに行く」ことも有効な手段です。「編集経験○年以上」などの条件があることがほとんどですが、ダメモトでも動かないよりもマシ、と考えて行動に移した方が悔いは残りません。
転職サイトに登録する
転職サイトに職務経歴などを登録し、気になる案件を自分で探し出す方法です。「未経験OK」「編集」など希望条件にチェックを入れるだけで、幾多数多の求人を発掘することができます。希望条件を登録しておけば新着求人がメールで届くサービスもあるので、常に新鮮な情報をキャッチできるようにしておきましょう。
派遣会社に登録する
派遣会社に登録するのも求人を探す手段のひとつです。条件に合った案件があれば、積極的に仕事を紹介してくれます。ただし、編集者の派遣は経験者優先となる傾向が強く、倍率も高いので未経験者には少し厳しいかもしれません。「紹介予定派遣」という働き方もあり、条件に合致したらラッキーです。
転職エージェントに相談する
イチオシなのが、転職エージェントに相談することです。編集業などのクリエイティブ分野に強い転職エージェントも存在しますし、未公開求人も多いので自分で探しても探しきれなかった案件を提案してくれたりします。
相談もコンサルティングもすべて無料なので登録だけでもしておいて損はありません。中には電話で相談できる転職エージェントもありますよ。
採用時に編集志望に求められる具体的なスキルや人柄
編集者になるためにとくに資格は必要ありませんが、未経験の場合も最低限のスキルが求められます。下記に詳しく解説します。
コミュニケーションスキル
編集者には社内外の関係者との円滑なコミュニケーションが欠かせません。外部だけでも、ライター、デザイナー、イラストレーター、カメラマン、校正者、取材先や連載相手など多岐に渡ります。これらを束ねて制作を進行させなくてはならないため、高度なコミュニケーションスキルは必須です。
忍耐力
編集者が必ず遭遇する壁が「待ち時間」です。これが何を意味するかと言うと、ライターやデザイナーが必ずしも納期通りに制作物を納品してくれるとは限らないため、どうしても仕上がりを待つ時間が発生します。待機だけで深夜残業になることも多くイライラしがちですが、そんな時もグッとこらえる忍耐力が必要です。
また、取材相手によっては理不尽な対応を取られることもあるので忍耐力は必須となります。
トレンドをキャッチするアンテナ
編集者には常に時代のトレンドをキャッチし、情報発信することが求められます。常にアンテナを張り巡らせて読者が求める情報を提供することに努めなくてはなりません。日頃から情報収集に努めるようにしましょう。
IllustratorやPhotoshopの操作スキル
編集業務において、画像の加工などでIllustratorやPhotoshopを使用することが多々あります。最低限で良いですが使用できると採用に有利となります。
文章力と読解力
企画書やメール作成時には、文章力も必要となってきます。ライターから提出された原稿を校正するのにも、編集者本人に文章力と読解力がなければ修正を入れることすらできません。
未経験の場合は文章力と言われてもピンと来ないかもしれませんが、ライティングの講座で学ぶなどの手段もあります。こうした前向きに学ぶ姿勢は、面接時のアピールとしても十分に有効です。
賢い転職活動で、未経験から編集者になる!
まず、編集=出版社の仕事、という偏見は捨ててください。未経験から編集職を目指す場合はWEB媒体が狙い目、とは前述のとおりですが、現在は飲料業界、医療業界、食品業界など、ありとあらゆる業種でも社内における編集職が存在しています。だけどそこまで探しきれないし、探し方も分かりません。
そんな時はクリエイティブなジャンルに強い転職エージェントに相談してみましょう。転職の事例をたくさん見てきた転職のプロだからこそ、自分では探しきれなかった編集職を提案してくれます。もちろん未経験OKの案件も揃えていますよ。
賢い転職活動で、未経験から編集職への夢を実現させましょう!