現実的に、契約社員は正社員になれない?長く働くだけ損!実態を解説します

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現在就職活動をしていらっしゃる方の中には「本当は正社員として就職したいけれど、場合によっては契約社員としての就職も検討している」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。個人的な事情があり正社員ではなく、契約社員として就職したいという強い希望がある場合には別ですが、大半の方はまずは正社員として就職したいというのが本音でしょう。

でも、もし自分が契約社員にしかなれなかったら…?そんなことが頭をよぎる方向けに、契約社員という働き方について知っておきたいポイントをまとめてお伝えします。特に、ひとまず契約社員として就職し、折を見て正社員になれればなぁ…と考えている方は必読ですよ!

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この記事のもくじ

契約社員から正社員にはなれない。そんな現実も確かにある

「契約社員から正社員に登用されるのはほんの一握り。ほぼ不可能。」そんな言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしながら労働法においては、

無期転換ルールは、同一の使用者(企業)との間で、有期労働契約が5年を超えて更新された場合、 有期契約労働者(契約社員、アルバイトなど)からの申込みにより、期間の定めのない労働契約 (無期労働契約)に転換されるルールのことです。契約期間が1年の場合、5回目の更新後の1年間に、 契約期間が3年の場合、1回目の更新後の3年間に無期転換の申込権が発生します。

有期契約労働者が使用者(企業)に対して無期転換の申込みをした場合、無期労働契約が成立します (使用者は断ることができません)。

出典:無期転換の概要 契約社員、アルバイトなどの方 | 有期契約労働者の無期転換サイト

とされている事実があります。つまり、契約社員が同じ職場で5年間以上勤務を継続している場合には、正社員として雇用することになっているのです。また求人募集の段階で、5年間待たずとも1~2年で正社員登用のチャンスあり!と記載されている場合もあります。

しかし、現実に「正社員登用制度あり」と謳いながら、正社員への道がきちんと用意されているのはごく一部というケースが実に多くあります。

特に同じ会社で契約社員→正社員への出世は確率が低い

いずれは正社員登用のチャンスがあると言われたから、という理由で契約社員として入社する方が少なからずいらっしゃいます。中には、きちんと労働法に則って法的に定められた期間を経て正社員登用をしている企業もありますが、実際には少ないのが事実です。それはなぜなのでしょうか。

そもそも、なぜ企業は契約社員を雇用するのかを考えることで少しその答えに近づきます。本来、十分な経済的余裕がある状況で採用をしているのであれば、企業に携わるものはすべて正社員として雇用してもおかしくないはずです。

大企業の場合、専門的な分野を有期で担当する社員、もしくは期間限定で必要となる一部の業務のみに従事する人材については契約社員を雇用するケースもあるので、経済的に困難していると一概には決めつけられませんが、中小企業で全般的な職務を担当するような、いわば正社員のする内容の職務を行う人材を契約社員で採用しているような場合には企業の経済的な事情も含んで考えておきましょう。

中小企業にとって契約社員は使い捨ての人材!?

前章で解説したとおり、中小企業において「この人物は確実に能力がある!」と見込めば、最初から正社員として雇用することでしょう。それでも契約社員として採用をするのには、大企業ほどの資本がないという背景が関係します。

そういった背景から、当初採用時にはきちんと正社員登用をする予定で採用したものの、規定の時期が来たときに残念ながら期待に添えないという結果になるケースもままあるのです。悪質なケースだと、規定の期間である5年間ギリギリのところで、「残念ながら正社員登用の話はなかったことにして欲しい」と言われてしまうような場合もあり、正社員登用を目指して努力して働いてきた期間が水の泡になるようなこともあります。

中小企業において、契約社員で雇用され無事正社員登用までこぎつけるかどうかは、その企業の資本、ひいては企業の品位(経営者の善意)を信じる以外に方法がないというのが現実です。

5年間ギリギリのところでいわばクビにして、正社員登用のチャンスがある企業として新たに採用活動をすれば、そのエサに釣られた人材が来てくれると味をしめている企業すらも存在します。そしてまた同じように5年間ギリギリのところで打ち切るということを続けていくのです。真面目に働いて正社員登用を目指している方にとってはとんでもない話ですよね。

契約社員から正社員を目指すには転職活動が最短ルート

それでは、一度契約社員になってしまったらこの先お先真っ暗ということなのでしょうか。答えはNOです。自分の力で転職活動を行い、新たなキャリアの可能性に手を伸ばせば、決して正社員になることも不可能ではありません。

特に、これまで契約社員から正社員として登用されるために努力を続け、さまざまなスキルを磨いてくることのできた方であれば、転職活動においてもそれをアピールできます。転職活動をする上で、「なぜ今回正社員での採用に興味を持ちましたか?」と聞かれれば、前職での契約打ち切りについて正直に話せば理解も得られるでしょう。

転職活動をする上で、どのような方法で、いつまでに正社員になりたいかというポイントをしっかりと押さえておきましょう。「なんとなく契約社員よりは正社員のほうが良い響きだし…」というような曖昧な志望動機では絶対に正社員採用に繋がりません。

志望動機、自分自身のアピールポイントを効果的にまとめておくためには、転職のプロフェッショナルである転職エージェントの手を借りることも方法のひとつです。これまで自分自身では気づくことのできなかった強みや、正社員になるうえで磨いておくと良いスキルなども熱心に指導してくれますし、何よりも転職成功まできっちりとフォローしてくれるので心強い転職のパートナーとなります。

最短ルートについてより深く知りたい、という方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
契約社員から正社員になりたい!でも実際どうしたら? | キャリモワ

まとめ

正社員登用される日を夢見て契約社員として毎日勤め上げていたにもかかわらず、期限間近になって契約を解消するような企業は企業としての品位に欠けるということは言うまでもありません。そのような企業が一刻も早くなくなることを願いつつ、まずは自分自身でそのような仕打ちを受けないで済むような方法を考えましょう。

契約社員として勤務した期間をネガティブにとらえて企業の品位を問うよりも、自分自身契約社員の期間に何を学び、何を糧にできたかについて振り返り、その中のどのような部分を正社員として雇用された場合に活かせるかを考えて行動できたほうが、より早く安定した職業・職位に近づけるでしょう。

ただし、ひとりでそのすべてを抱え込まず誰か相談に乗ってくれたり、対処方法を一緒に考えてくれるような存在を作るようにしましょう。あなたにあった転職エージェントと出会うことができれば、専門的な視点からあなたの転職活動を見守り、正社員として採用されるまでフォローしてくれますよ!