キーエンスに第二新卒・既卒向け採用はある?求人情報や年収まとめ
株式会社キーエンスという会社があることをご存知ですか?平均年収のランキングの上位にランクインしていることも多いため、「知っている!」という人も多いのではないでしょうか。
キーエンスは、日本中・世界中のものづくりを支えるファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーです。給与面だけでなく働きがいや成長環境、社風においても高評価な企業として知られています。人気企業のキーエンスですが、第二新卒・既卒から入社するにはどうしたら良いのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
この記事のもくじ
キーエンスはどんな仕事ができる会社?
株式会社キーエンスは大阪に拠点がある、東証一部上場企業。1974年に設立し、現在では45ヶ国の200拠点で事業を展開しています。「最小の資本と人で最大の付加価値をあげる」を企業理念としているキーエンス。新しい製品を開発し、「コンサルティングセールス」でクライアントに密着した付加価値を提供しているのが特徴です。
キーエンスはファクトリー・オートメーション(FA)の総合メーカーとして、測定器やレーザセンサ、画像処理システム、デジタルマイクロスコープなどを開発しています。これは、自動車や半導体、電子・電気機器、機械、食品などさまざまな分野の工場に導入され、生産性や品質の向上に役立つ製品です。約25万社に及ぶ企業がキーエンスの技術を採用していることからも、その技術力の高さが伺えます。
さらに驚くことに、キーエンスの約70%の新製品は「世界初」もしくは「業界初」のもの。アメリカの経済誌、Forbesの『世界で最も革新的な企業ランキング』では、8年連続でTOP100にランクインしています。
会社としてのキーエンスの評判は…
革新的な製品を数多く生み出しているキーエンスですが、会社の評判はどうなのでしょうか。公表されているデータを元に、分析していきましょう。
日本中・世界中のものづくりに貢献
キーエンスは45ヶ国、200拠点で事業を展開しています。クライアントの数も約25万社とその規模の大きさは圧倒的です。さらにフォーブス誌の「世界で最も革新的な企業TOP100」は、上位に電気自動車(EV)大手のテスラやアマゾン・ドットコムが選ばれるような世界的なランキング。ここに8年連続で選出されたことからも、世界に認められた企業であることがわかります。
高い営業利益率
営業利益率とは、売上高から原価・販売費・管理費を差し引いた利益のこと。キーエンスの営業利益率は55.6%となっています。営業利益率は、1~3%が標準・5%を超えると上場企業並みに優良と言われていますから、この数字は驚異的です。経済産業省「平成26年企業活動基本調査速報」の統計データによると、平成25年の全業種営業利益率平均は3.4%。製造業の平均は4.7%となっています。
高い成長率
キーエンスの成長率についても見てみましょう。過去25年間の平均成長率は10%超え、過去5年間の海外事業平均成長率は25%超えとなっています。国内でも、海外でも事業が成長しているということがわかりますね。
「世界初」「業界初」の技術
キーエンスが手がける新製品の約70%が「世界初」「業界初」の技術です。常に時代をリードしてきたキーエンスらしく、現在も新しい技術やサービスを生み出し続けています。
若手でも活躍できる社風
キーエンスでは入社半年でテリトリー任命が行われ、担当拠点を任せてもらうことができます。若いうちからどんどんチャレンジしてみたい、大きな仕事を任せてもらいたい、と考えている人には嬉しい制度です。
年間休日数もしっかり確保
2018年度のキーエンスの年間休日数は126日。日本中・世界中で事業を展開しているため忙しい一面もありますが、休日数や福利厚生など、制度としてはきちんと整っています。GW・夏季・冬季は各9連休が取得できますし、週休2日制 (土・日 ※年2回出勤土曜有)、祝日、有給・慶弔・特別休暇も取得可能です。
コンサルティングセールスが良いらしいけれど…実際は?
キーエンスの特徴として挙げられるのが「コンサルティングセールス」です。どういった営業活動を行っているのでしょうか。
「コンサルティングセールス」とは?
キーエンスが行っている「コンサルティングセールス」とは、既存のクライアントに商品を売るルート営業とは異なり、クライアントを開拓し、お客様が困っていることを解決するソリューションを提案していくという営業方針です。すでにある製品を売るのではなく、「その課題を解決するためにはどうしたら良いか」「成果を出すためにはどういった方法が考えられるか」をセールスマンが考え、クライアントに提案していかなければいけません。
クライアントに合わせた提案となるため、一つとして同じゴールはありません。どこかに答えがあるわけではないので、ゼロから解決策を生み出す必要があります。一方クライアント側からすれば、困りごとを一緒に考え、解決方法・技術を提供してくれるため製品の生産性や品質を高めたいときにキーエンスに相談する、ということになるのです。
キーエンスの社風への評判はバラバラ。その真相は?
年齢や役職に関係なく、大きな仕事も任せてもらえるキーエンスですが、実際にキーエンスで働いている人、かつて働いていた人はその社風についてどのように感じているのでしょうか?口コミ情報を見ていきましょう。
キーエンスのポジティブな口コミ
- 若い時から成長したい、仕事を任されたいと考える人にとっては良い環境。周りにも一生懸命仕事に取り組む人が多いため、働きがいがある。
- 年収・成長・価値観を満たしてくれる。年齢や職位に関係なく、自分のキャパシティ以上のものを求められ続ける会社です。
- 収入をモチベーションに感じる人には最高の企業。3か月に1度ボーナスがある。
キーエンスのネガティブな口コミ
- マネジメントがやや古臭いイメージ。社員を画一化した企業だと感じていた。
- タフな身体とメンタルが要求される企業。入社1年目から、営業のボリュームとロジカルシンキングを求められる。
- 「スマートな営業」でなく、「泥臭い営業」をする仕事。見返りが大きい分、精神的にも身体的にも厳しい環境。
キーエンスの「年収」「成長率」「社風」では、高評価の口コミが多く見受けられました。特に年収に関しては、新卒入社1年目から800万円台という情報も。かなりの高収入が見込めることがわかります。さらに成長率に関しても、貪欲に頑張って成果をあげればそれだけ評価され、ビジネスパーソンとしてのスキルをあげることができるという意見が多く見られました。裁量権が大きく、入社半年で担当エリアを持つことができるという点も評価が高いようです。
一方、退社を決めた人の口コミの中には「成果を出してもインセンティブがないため頑張る意欲がなくなった」「営業職としてのスキル、知識を身につけ希望している職種に転職する」といった声がありました。キーエンスを一つのステップとして考える人もいるようです。
第二新卒や既卒向けのキーエンスの求人はある?
第二新卒や既卒から、キーエンスに入社するにはどうしたら良いでしょうか。
キーエンスの採用情報を見てみると「新卒採用」「キャリア採用」「グローバル採用」の3つの区分がありました。
「新卒採用」の募集対象は、大学・大学院の新卒者となっているため、第二新卒・既卒が「新卒採用枠」から応募することはできません。職種ごとの採用が行われている「キャリア採用」もしくは、世界中のキーエンスで活躍できる「グローバル採用」から応募をしましょう。「キャリア採用」では、以下の職種で応募があります。詳細はキーエンスの採用情報ページをチェックしてみましょう。
- ソフトウェア関連(技術)
- ハードウェア関連(開発)
- デザイン関連(開発)
- 技術関連(事務)
- 生産関連(事務)
- 経理関連(事務)
- マーケティング関連(技術)
- 営業事務
キーエンスの「キャリア採用」では、「能動的に動き、要件定義をして基本設計ができる方」を採用条件としています。
つまり、専門的な経験に加え、マネジメント能力も必要とされる募集であることがわかります。第二新卒・既卒であっても、これらの能力を持っているということであれば採用の可能性があるでしょう。
また、第二新卒・既卒は“ポテンシャル採用”として専門的なスキルや経験よりも、やる気やポテンシャルを重視して採用される可能性があります。キーエンスの場合、目的意識を持って仕事ができることや論理的な思考ができることが採用評価の対象となる側面もあります。これまでの経験やスキルから、こういったアピールができると良いでしょう。
さらに、キーエンスに転職をしたいのであれば、転職エージェントを利用して、企業側が求めるものと自分が持っている適性を見つめ直した上で活動をするのがおすすめです。内定獲得までさまざまなサポートをしてもらえるのも、転職エージェントを利用する利点です。
キーエンスで採用されそうなスキルや能力
キーエンスに入社するためにはどのようなスキル・知識が必要になるのでしょうか。キーエンスの社風に合いそうな考え方・人柄をまとめてみました。それぞれの職種で必要となるスキルは募集要項で確認をしましょう。
主体的に行動できる
キーエンスでは、「世界初」「業界初」の技術・商品を多く手がけています。まだ世界中のどこにもないものを作るためには、自ら考え行動する主体性が必要となるでしょう。まずは目の前の仕事に向き合い、目的意識を持つことが大切です。なぜやるのか?どんな価値を生み出すのか?ということを自問自答して、明確なゴールを描いた上で提案・実行しなければいけません。
「市場原理・経済原則」で考えられる
キーエンスでは原理原則を判断基準として全社で共有しています。論理的に物事を検討することで、判断基準が曖昧にならず、年齢や役職に関わらずすべての社員が責任を持って取り組むことができるからです。物事を「市場原理・経済原則」で考えられる思考力は大切なスキルと言えそうです。
柔軟性がある
これまでの常識や当たり前と言われていたことにとらわれず、目の前の課題を解決するために柔軟に思考できることも大切です。より良い解決先を導き出すために、常識にとらわれない発想を持つことも求められるでしょう。
新しい技術に興味がある
情報化が進む現代では、ものづくり業界の進化のスピードも速くなっています。キーエンスは時代に合わせた技術革新で大きな成長を遂げてきた企業です。現在も3DプリンタやIoT、AIなど新しい技術を取り入れた製品を提案しています。こういった新しい技術や情報への感度の高さも必要になるでしょう。知識として知っているだけでなく、それをクライアントのためにどう生かせるのか、といった視点を持つことが大切です。
まとめ
高収入、抜群の成長スピードを得られるキーエンスは就職難易度の高い人気企業と言えます。その分求められるスキルや経験のレベルが高いため、簡単に入社ができる企業とは考えにくいです。
第二新卒・既卒から入社を目指すのはハードルが高いと思いがちですが、そういう時にこそ転職エージェントを利用してみましょう。転職エージェントは求人情報を提供してくれるだけでなく、企業が求めている人材や採用で重視する点などもアドバイスしてくれます。書類作成や面接対応についてもサポートしてくれるため、初めての転職・就職であればぜひ利用してみるのがいいでしょう。
たとえ数年でも、社会人としての経験がある第二新卒・既卒であれば「年収がいいところに就職したい」「大きいプロジェクトをやってみたい」といった漠然とした希望だけでなく、その仕事を通して何を成し得たいのか、どんなキャリアを描きたいのかということも踏まえて仕事選びをしていくべきです。そういった自分のキャリアと向き合う機会としても、転職エージェントを活用してみましょう!