転職は給料アップのチャンス!交渉を成功させる5つのポイント【交渉準備が大切】
転職するなら給料を上げたいけど、言い出しづらいな…などと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そんな人向けに、そもそも給与交渉をしてもいいのか、どう伝えればいいのか、成功させるコツなどをまとめてみました。悩んでいる人は、交渉する時の参考にしてみてください。
この記事のもくじ
はじめての転職で給料を交渉するのってアリ?
転職するなら、給料を少しでも多くもらえる方がよいですよね。そんな希望は持ちつつも、給料交渉をすると印象が悪くなって内定が遠のいてしまうのではないかと不安を抱えている人もいると思います。でも、内定をもらうことがゴールになってしまい、企業側の言いなりになってしまうのは非常にもったいないです。
なぜなら、転職の場合は、給与交渉するのが当たり前だと考えられているからです。よりよい条件を求めて転職をするので、その条件の中には給与が含まれていることは容易に想定できるわけです。逆に企業任せにしてしまうと、意欲がないと捉えられてしまうこともあるので、しっかりと自分の意思を持って希望を伝えるようにしましょう。
実際に転職で給与交渉する流れ
給与交渉は、メールではなく面接で直接伝えましょう。また、選考の早い段階で行うことをおすすめします。企業側の事情として、社内稟議で給与も含めて決裁されてしまっていると、その内容を覆すことは非常に難しいからです。では、交渉の流れを大きく3つに分けて説明していきます。
希望金額を聞かれる場合
面接官から希望年収などをストレートに質問された場合は、求人などに出ている企業の給与水準と自分の実績をもとに希望金額を算出しておき、根拠と併せて伝えましょう。
面接官から金額を提示される場合
企業によっては、「ここまでしか出せない」というニュアンスで伝えられる場合もあります。その場合は、給与交渉は難しいと考えられるため、その条件に納得できるなら「御社の規定に従います」と伝えておけば大丈夫です。
交渉の余地がありそうな場合は、希望金額とその金額をもらうためにはどのような成果を上げれば良いかを聞いてみると良いでしょう。
自分から質問する場合
面接で給与の話が出ない場合は、「何か質問はありますか」と聞かれたら投げかけてみましょう。ただし、「年収●●円を希望しているのですが、可能でしょうか?」というように、いきなり給与の話をストレートにぶつけると、給料にしか興味がないと思われてしまいます。
いくつか仕事に対する質問をした後、「私の年齢やスキルの場合、御社ではどのような給与体系になりますか?」と聞くと、具体的な月収や年収などを提示してもらえると思います。
転職の給与交渉を成功させるための5個のポイント
流れ通りに交渉を行ったとしても、伝えるタイミングや伝え方を間違ってしまうと失敗してしまいます。交渉のチャンスを無駄にしないよう、成功させるためのポイントを5個まとめてみました。ポイントを押さえて交渉し、給与アップを勝ち取りましょう。
交渉材料をまとめておく
給与アップを成功させるためには相応の理由が必要です。自身の市場価値、業界の平均年収などを元に希望金額を算出しておきます。自身の活躍イメージを具体的に伝えるため、これまでの実績も数字や受賞歴など、客観的な情報を伝えられると良いでしょう。結婚や出産なども追加の理由として伝えても問題ありません。
同時に、転職先に求める条件の優先順位をつけることと、ボーナスや手当などのその他の条件の確認もしておきましょう。もし福利厚生や勤務時間など他の条件の優先順位が高く、それらが叶う場合は、給与交渉を無理に行う必要はないかもしれませんね。
希望条件を割合で伝える
具体的な金額を提示するよりも、「今の給料に対して●割アップしたい」と割合で提示するようにしましょう。割合などの曖昧な表現で伝えられると判断が鈍って、条件を受け入れてもらいやすくなる傾向にあるからです。
交渉はとにかく慎重に行う
相手から納得の金額提示があった場合も、即答しないようにしましょう。相手は提示できる最大金額よりも下の金額を提示して、あなたの顔色をうかがっている可能性が高いです。また福利厚生があまり良くない場合は、たとえ給与が上がっても、持ち出し金額が増える可能性もあります。トータル的に判断する必要があるため、少し考える時間が欲しいと伝えて持ち帰るようにしましょう。
他社の選考を交渉に使う
既に内定をもらっている企業がある場合、その提示金額を交渉材料に使うことも効果的です。必要な人材であれば、他社に奪われないように、よりよい条件を提示してもらえる可能性が高いので有効に使いましょう。
転職エージェントを活用する
給与交渉を自分ひとりでやるのは難しそうだと感じた人もいるかもしれません。その場合は、転職エージェントを活用することをおすすめします。最初の面談の際に、自分の希望年収を明確に伝えておきます。
そうすれば、早い段階から企業側へ話をしてもらえたり、希望に見合う求人だけを紹介してもらえるようになります。また第三者の立場からの意見となるので、企業側への印象も悪くなりません。悩んだら、早めに転職エージェントに相談してみましょう。
こんな場合の給与交渉は避けた方が良い
転職は、給与アップのチャンスであるとお伝えしました。しかし、業界など職種などによっては、交渉の余地がない場合もあります。それを知らずに交渉をしてしまうと印象が悪くなり、内定のチャンスを逃してしまう可能性もあるので、しっかり確認しておきましょう。
根拠のない希望額を提示
給与アップの交渉を成功させるためには、理由がとても重要です。「現在の年収が●●円だから同じだけほしい」というのは、根拠の提示としては不十分です。特に未経験の職種への転職で同額を希望する場合などは、相応の理由がないと希望を通すことは難しいです。
給与水準が低い業界
業界によって、平均給与にはばらつきがあります。給与水準が低い業界への転職の場合、それに見合わない高額な給与を要求しても希望が通ることは難しいでしょう。特に業界にこだわりがない場合は、給与水準が高い業界に絞ってみるのもいいかもしれませんね。
年功序列の給与モデル
企業によっては、勤続年数などで給与が決まる場合もあります。そういった考え方の場合、中途入社=社歴が浅いと捉えられ、どんなに高いスキルを持っていたとしても評価されづらい傾向にあります。転職で給与アップを実現させたい場合は、インセンティブがあるなど実力主義の企業を選ぶ方がよいでしょう。
転職くらいでしか給料アップのチャンスがないって本当?
周りには、転職して給料が下がったという人もいるかもしれませんが、実は転職は給料アップのチャンスなのです。特に初めて転職をする人が多い20~30代前半は、伸びしろや経験値しっかりとアピールできれば、即戦力としてニーズが高い層だからです。
採用をしている企業は、人手不足や能力不足という課題を抱えています。社内の人員では解決できないため、外部からいい人材をとりたいと考えているわけです。その状況であれば、多少給料をアップすることで必要な人材を確保できるのなら、要望に応えてくれる可能性が高いことは理解できますよね。給料をアップしたい場合は、今の会社で解決しようとするより、自分の希望条件を満たしてくれる企業を探す方が、近道なのかもしれませんね。
まとめ
転職においては、給与交渉をされることを前提としている企業が多いです。
給料アップのためには、事前に交渉材料をまとめておくことが重要です。希望年収に対する裏付けをし、給与水準の高い業界にチャレンジすると、アップの可能性は高くなるでしょう。
内定をもらっている企業がある場合は、その提示条件を交渉材料に使うのも良いです。内定後にもめることのないよう、選考の早いタイミングで意思を示しておくことをおすすめします。自分では難しいと感じた場合は、転職エージェントを活用してみてください。