設備管理ってどんな仕事?第二新卒から目指してみたい…けど実際どう?

設備管理ってどんな仕事?第二新卒から目指してみたい…けど実際どう?のイメージ

「設備管理」という職種をご存知でしょうか?
商業施設や工場、宿泊施設などさまざまな業種で「設備管理」の求人を見かけますよね。

その言葉の通り、設備を管理する仕事ですが、担当する建物や業種によって、仕事の内容や求められるスキルは異なっています。業務内容や待遇、将来性などが気になる「設備管理」の仕事について詳しくご紹介していきます。

もう仕事選びで失敗しないためには
良いエージェントを選ぶべき

「良いエージェント」とは、こちらの希望を聞いた上で、理想を叶える基盤が揃っている企業を紹介してくれるエージェントです。

希望条件に合った企業を紹介するには、求人数が必要なのはもちろん、独占求人を保有しているかも重要です。
また、エージェント次第で応募書類や面接のクオリティーも変わってきます。

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この記事のもくじ

設備管理で行う具体的な仕事

まずは「設備管理」の仕事の内容を確認していきましょう。

設備管理とは、商業施設や宿泊施設といった建築物、工場などの生産設備の点検やメンテナンスをする仕事です。「ビルメンテナンス」という名称で求人が出ていることもあります。

担当する建物によって、仕事の内容や求められるスキルは異なってきますが共通しているのは建物の安全性や衛生面を点検し、管理すること。多くの人が使う建物を守る、縁の下の力持ちのようなお仕事です。

例えば商業ビルの設備管理であれば、エレベーターや電気、水道、空調などの設備を点検し、問題があれば修理を依頼したり新しい設備の導入を検討したりします。

最近では省エネルギーや設備寿命の長期化、ライフサイクルコストの削減といった視点での業務も多く、求められる知識や技術が多様化しています。施設によっては24時間体制で監視を行っている場合もあるため、求人情報をよく読み業務内容を把握しましょう。

電気やガスを専門的に扱うには、資格が必要になるケースがあります。例えばビル設備管理技能士、第二種電気工事士といった資格です。

入社前にこれらの資格を取ることが必須ではないですが、面接等でのアピールになりますので資格を持っている・取得予定という人は履歴書や面接でしっかりと伝えるようにしましょう。

設備管理の仕事って厳しい?将来性は?

設備管理の仕事の大変さについても調べてみましょう。

設備管理の仕事は担当する建物・業界によってその大変さは異なります。そんな中で、激務と言われているのが病院の設備管理の仕事です。

病院は24時間365日稼働しているため、設備管理担当者も24時間体制で勤務にあたります。シフト制にはなりますが、夜勤や不規則な勤務時間となる場合が多いので体調面での大変さが大きいようです。

さらに電気やガス、水道といったインフラは、病院では特に重要なものです。突然のトラブルが命に関わる事態にもなりかねませんので、そういった精神的な大変さもあるでしょう。

設備管理ならではの大きなやりがいも感じられる

一方、設備管理の仕事には大きなやりがいもあります。
例えば、不特定多数の人が使う建物の安全性・快適性を守ることで、利用する数多くの人の生活や暮らしを守ることにつながっているという点は、設備管理の仕事の醍醐味を実感する場面ではないでしょうか。

仕事を通して多くの知識、資格を得られることの設備管理の仕事をするメリットといえそうです。スキルを磨いてキャリアアップを目指しましょう。

設備管理は求人が多い印象があるけれど…その理由は

「設備管理」「ビルメンテナンス」といったキーワードで求人検索をすると数多くの情報がヒットします。
なぜ今、設備管理の求人が多くなっているのでしょうか。

現在、特に都市部では各地で再開発が進み大きなビルや建物が次々と誕生しています。こういったことを背景に、設備管理の需要が大きくなっていることが考えられます。

さらに、これまでは建物を管理することに重きが置かれていた設備管理の仕事ですが、近年は省エネルギー化や設備寿命の長期化といった先を見据えた上での設備管理の提案・メンテナンスが求められるようになっています。そういった業務内容の多角化も求人の数が増えている要因かもしれません。

20代、未経験から設備管理業務に転職するのってどう?

20代、未経験から設備管理の仕事に就くことはできるのでしょうか?
設備管理と聞くと、定年後の60代の方が第二の人生として再就職する仕事というイメージを持つ方がいるかもしれませんね。20代からの就職、転職は可能なのか詳しく見ていきましょう。

20代、未経験から設備管理の仕事はできる?

20代、未経験でも設備管理の求人はあります。
それぞれの施設が独自に求人を出しているケースもあれば、設備管理を専門にする企業に就職し、各施設に派遣されるという働き方もあります。

業務内容は各施設によって多種多様。
求められる仕事の内容やスキルは異なりますから、求人情報をしっかりと確認しましょう。

求人で目にする系列系・独立系ってなに?

設備管理の求人を見ていると「系列系」「独立系」というキーワードが出てきます。これらはいったいどういう意味なのでしょうか?

「系列系」とは、複数の施設を持つ大企業が、各施設を管理するために作った子会社です。例えば百貨店は全国各地に店舗がありますが、それぞれ別のメンテナンス会社に各施設の設備管理を依頼していてはコストがかかってしまいます。そこで、複数の自社施設を自社グループで管理するためにつくられたのが「系列系設備管理会社」なのです。

対する「独立系」は、親会社を持たずに設備管理を専門に行っている会社のことです。管理物件を自分たちで確保してくるため、配属先は官公庁・病院・市民体育館といった場所が多くなります。こういったところを「独立系設備管理会社」と呼びます。

系列系と独立系、未経験ならどっちがおすすめ?

「系列系設備管理会社」と「独立系設備管理会社」。それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

「系列系設備管理会社」のメリットとして挙げられるのは給与が高めなこと、福利厚生がしっかりしていることです。大手企業が親会社となっていることが多いため、独立系設備管理会社と比べると待遇面でのメリットがあるようです。

一方、デメリットとしてはグループ施設への配属となるため、業務内容が多岐にわたるということです。商業施設へ配属となった場合にはお客さま対応や、テナントとの打ち合わせをしなければならない可能性もあります。
また、独立系と比べて入社難易度が高いのもデメリットでしょう。入社時に資格や経験が必須となる場合もあります。

次に「独立系設備管理会社」のメリットを見てみましょう。独立系は官公庁の施設などに配属されることが多いため、仕事が楽という声も多いようです。対人業務が少なく、メンテナンス業務をメインに行える環境のところが多いです。

デメリットとしては給与の安さが挙げられるでしょう。給与の面では、やはり系列系の方が良いようです。

独立系で経験を積んでから系列系へ転職するという方法も

未経験から系列系の設備管理会社で働くのはハードルが高いことがわかりましたが、実際に独立系で仕事をしながら資格を取得し、系列系の企業へ転職する人も多いようです。

他にも契約社員として系列系に入社し、数年後に正社員として正式雇用してもらった例など、さまざまなキャリアの積み方があるようです。

設備管理の仕事に求められているスキルや能力、人柄って…

全くの未経験からも入社が目指せる「設備管理」の仕事ですが、やはり多くの資格を持っていた方が待遇もよくなりますし、転職もスムーズです。
「設備管理」の仕事で役に立つ資格についてチェックしていきましょう。

第二種電気工事士

未経験でも、設備管理会社への転職の前に取得しておくのがいいのが「第二種電気工事士」です。
求人情報にこの資格を必須としている企業もあるため、特に系列系設備管理会社を目指しているのであれば取得を目指しましょう。

危険物取扱者乙種4類

国家資格である危険物取扱者の資格です。乙類第4種では、ガソリンや灯油など引火性液体が扱えるようになります。試験は日本全国の会場で、月1回以上のペースで行われています。

二級ボイラー技士

ボイラーを取り扱うために必要となるのがボイラー技士の資格です。二級ボイラー技士は一般的な製造設備、暖冷房、給湯用のボイラーを扱えます。第一級、特級とより高度な資格もあります。

第三種冷凍機械責任者

高圧ガス製造保安責任者の資格区分の一つが、第三種冷凍機械責任者です。高圧ガスをつかって冷凍を行う施設で業務を行うことができるようになります。

ちなみにここまでにご紹介してきた「第二種電気工事士」「危険物取扱者乙種4類」「二級ボイラー技士」「第三種冷凍機械責任者」はビルメン4点セットと呼ばれている資格です。設備管理の登竜門とも言える資格となっています。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管)

設備管理業務を2年以上経験してから受験することができるようになるのが建築物環境衛生管理技術者試験です。受験項目は「建築物衛生行政概論」「建築物の構造概論」「建築物の環境衛生」「空気環境の調整」「給水及び排水の管理」「清掃」「ねずみ、昆虫等の防除」と多岐にわたるため難易度は高いです。

第三種電気主任技術者(電験三種)

電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者となれるのが第三種電気主任技術者です。
「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目全てに合格しなければいけません。

エネルギー管理士

規定量以上のエネルギーを使用する工場で配置が義務付けられているエネルギー管理士。エネルギー使用の合理化、設備の維持、エネルギー使用方法の改善などに携わる資格です。

後半でご紹介した「建築物環境衛生管理技術者(ビル管)」「第三種電気主任技術者」「エネルギー管理士」はビルメン三種の神器と呼ばれるもっとも高位の資格です。難易度はかなり高いですが、転職に有利となる資格です。働きながら、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

街のいたるところにある施設、ビル、工場で活躍できる「設備管理」の仕事。20代、未経験からも十分活躍できる仕事ということがわかりました。

しかし、より高い待遇、給与を求めるとなると資格取得や自己研鑽が必要となります。現場で経験を積みながら、資格取得などを積極的に行いキャリアアップを目指していきましょう。