【本当に正しい既卒の就職活動】狭き門を通過するために必ずすべきこと3選
既卒は就職できない、正社員は諦めるしかない…
そんな噂を聞いて不安になっている人も多いと思います。
でも、本当に就職できないのでしょうか?
近年は売り手市場で、求職者側に有利な状況が続いています。裏を返せば、求人募集をしている企業はたくさんあるということです。このチャンスを活かさないのは、非常にもったいないのです。
既卒で悩みを抱えている人に必要な就活のポイントを紹介していきます。諦めかけていた人もこれから頑張ろうとしている人も、前向きになれるヒントが隠れているはずです。
ぜひ一度確認してみてください。
この記事のもくじ
既卒の就職率は3割以下…?それでも成功させるためのポイント
既卒の就職は難しいといわれていますが、実際の就職率をご存知ですか?
新卒の就職率83%に対して、既卒の就職率は、2013年度は29.0%でしたが、2018年度の調査では45%に伸びています。
新卒と比較すると大きな差はあるものの、既卒の就職率が上がってきているのは事実です。
なにより、難しいといわれている既卒でも、5割弱の人が就職できているという事実を知っておきましょう。その人たちがどうやって成功させたのか、気になりますよね。狭き門を通過するためにやるべきことをまとめたので、チェックしていきましょう。
参照元:
「2014年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」結果を発表 (2014.10.09) | ニュースリリース | マイナビ
「2018年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」 を発表 (2018.10.24) | ニュースリリース | マイナビ
振り返りと対策を
既卒になった理由は、人それぞれだと思います。
既卒となった今、大切なのは、なぜ就職できなかったのかを振り返り、だから今何をしているのか、を明確にすることです。
売り手市場にも関わらず、就職できなかった=就職する気があまりない、というようにネガティブな印象をもっている企業は、確かにあります。そのハンデを乗り越えるためには、振り返りをして、反省点を踏まえてこれからどうするか(今何をしているか)を伝えることです。
この一連の流れは、入社後に壁にぶつかったときにどう乗り越えるかと同じことであり、企業が見極めたいポイントでもあります。他責にせず、自分と向き合い、反省を次に活かすことは、社会人として非常に大切なことです。
既卒となった経験を就活に活かさないのはもったいないですよね。見たくない、隠したいことかもしれませんが、逃げずに向き合えば、自ら道を切り拓きましょう。
とにかく行動
新卒の就活は、友達や学校の就職課の人と相談しながら進めていた人も多いと思います。しかし、既卒の就活はそうはいきません。基本的に、自発的に行動しなければなりません。
面接に行ったら、「なぜ就職できなかったのか」と嫌味な質問をされることもあり、モチベーションが下がってしまう人も多いです。
ただでさえ求人枠が少ない既卒にとって、重要なのは行動量です。一年を通して求人している企業もあるので、就活を成功させるためには、足を止めないことです。
一人では頑張れないという人は、後ほど紹介する既卒向けの転職エージェントを活用することをおすすめします。自分がどういう人間なのか、どうすれば頑張れるのかを知っておくのも、大切なことですね。
視野を広げた業界・企業研究
新卒時には、大手企業だけに応募したり、業界や職種を限定していた人も多いと思います。繰り返しになりますが、既卒の採用は多くないため、興味だけに縛られるのではなく、自分の持っている経験や能力を活かせる業界などに視野を広げてみましょう。
そして、業界研究や気になる企業の店舗に行ってみたり、商品やサービスを使ってみたり、様々な方法で理解を深めておきましょう。
資格取得のために勉強したり、気になる業界でアルバイトをしてみるのもいいと思います。実際に使ってみた感想や考えを志望動機などに盛り込むと、入社意欲が高いと感じ、好印象につながるケースも多いです。
時間がある、ということも既卒の強みです。時間を有効活用して、自分としっかり向き合い、就活だけでなく、勉強も含めて取り組んでみましょう。
既卒は就職できないと言われる大きな理由
なぜ、「既卒は就職できない」と言われているのでしょうか?「できない」のではなく「難しい」ということが、一番の理由です。
既出の通り、既卒の就職率は5割弱と言われています。そして、その背景にあるのは、採用の枠組みです。採用の軸として、「新卒採用」と「中途採用」の大きく2つに分かれます。
既卒は、社会人経験がないという点においては新卒と同様ですが、卒業してしまったという事実により、新卒としては扱われません。一部、新卒枠でも既卒応募ができるケースもありますが、ごくわずかです。そのため既卒は、「中途採用」と言われる社会人経験者と同様の枠に分類されてしまうわけです。
基本的に、中途採用とは経験者の採用=即戦力となる人材の採用を目的としています。
そのため、既卒は非常に不利になってしまうのが現状です。もちろん、新卒採用や中途採用の「既卒可」「未経験OK」などの求人にも応募することはできますが、上記の理由により、既卒はどちらと比較されても厳しい状況になってしまいます。
初めは、やる気があって頑張っていたとしても、そういった現実を突きつけられているうちに、心が折れてしまって、挫折してしまう人もいます。そうやって離脱していく人もいるため、就職率が下がり、「既卒は就職できない」というイメージが広がっているのだと思います。
新卒とは違う、既卒ならではの就職活動
既卒の就職が難しい状況にあるのは事実ですが、5割弱の人は就職できていることを忘れないでください。皆さんは、まだまだ若く、経験者と違って先入観などもないため、これから会社を担う人材として期待している会社もあります。
そして、そのチャンスを勝ち取った人もたくさんいます。その人たちが何をやってきたのか、今何をやるべきなのか、を明確にして取り組んでみましょう。
そのためにはまず、既卒歓迎の求人を見つけて、積極的に応募しましょう。探すのが難しい既卒の求人をメインで扱っているエージェントも増えているので、活用してみるとよいでしょう。
また、面接でネガティブな質問をされることが多いため、前述の通り、過去の振り返りと今何をしているか、は自信を持って伝えられるよう、準備しておきましょう。
反省をするのはもちろんですが、今どう過ごしているか、も重要視されます。そのため、アルバイトをする場合も、目的をもって選ぶようにしましょう。
すでに既卒のノウハウを構築した就職エージェントは多い
既に知っている人もいるかもしれませんが、既卒の転職ノウハウを持っている転職エージェントがいくつかあります。ウズキャリ、ジェイック、ハタラクティブをはじめとして、20代の既卒・第二新卒やフリーターに特化したエージェントは増えています。
求人情報サイトとは違い、履歴書の添削や面接対策なども行ってくれます。さらに、就職セミナーやアフターフォロー、キャリアカウンセラーが元既卒や第二新卒など、それぞれ強みを持っています。
いくつか登録してみて、自分にあったエージェントを見つけてみるのもいいと思います。一人で進めるのが不安な人にはおすすめです。
また、一人で頑張ろうと思っている人も、頑張りすぎると行き詰ってしまうこともあるので、相談相手を作っておく意味でも、登録しておくとおいかもしれませんね。就活を成功させるために何が必要なのか、しっかり見極めて行動していきましょう。
まとめ
既卒就活は、新卒と比較すると厳しいという現実はあるものの、5割弱の人は成功させています。成功した人がやってきたように、振り返りをしっかり行い、視野を広げて理解を深め、たくさん行動しましょう。
一人で不安な場合は、先輩や周りの人に相談するのも良いですが、プロである既卒向けのエージェントを活用してみるのもいいでしょう。
ポイントを押さえて、自分に合ったやり方を選んで、就活を成功させましょう。